人は年齢を重ねることで様々な機能が低下して病気になりやすくなります。
中でも高齢者で発症する人が多いと言われるのが生活不活発病です。
生活不活発病とは文字通り身体を動かさない不活発な生活が長期間に渡って続くことで、心身の機能が低下して動けなくなる病気のことを言います。
定年退職で仕事を辞める、親しい人が亡くなり他者との交流が途絶えるなどの理由で自宅に引きこもっている人は特に注意が必要です。
生活不活発病の基本的な予防法の一つに運動があります。
運動の目安は64歳以下の人で1日60分、65歳以上の人は40分程度です。
一口に運動といっても様々な方法がありますが、必ずしも強い負荷を掛ける必要はありません。
筋力や心肺機能が衰え気味の高齢者は、若い人と同じ運動をすると逆に悪影響を及ぼすことがあります。
自宅周辺を散歩する、遠くに買い物に行って歩く距離を延ばすといった方法でも問題ありません。
運動は毎日行うことが大切ですが、体調が悪いと感じた時は無理をせずに休むことが大切です。
運動だけでなく、身体の免疫力を上げることでも生活不活発病は予防できます。
1日3食取るのはもちろん、栄養バランスを意識することも忘れてはいけません。
食事を取る時はしっかりと咀嚼をして、口周りの筋肉を衰えさせないようにするのが大事なポイントです。
表情を豊かにすることでも体の免疫力は上げられるため、人との積極的な交流も病気の予防に繋がります。
近年では、ネット・通販事業など利便性の高いサービスの普及により、外に出歩かずとも生活ができるようになりました。
そういった社会情勢を考えてみても、身体を動かさないことで発症する生活不活発病は、すべての人に可能性がある病気だといえます。
親世代が高齢者の人はもちろん、自身の老後を考える上でも、生活不活発病の実情は知っておいた方が良いでしょう。
生活不活発病に関する情報サイトを見つけたので、よかったらアクセスしてみてください→[生活不活発病を知る。<医療の館>]