高齢者が発症しやすい代表的な病気の一つに認知症があります。
認知症とは脳のトラブルで認知機能が低下する記憶障害のことです。
老化による物忘れと症状が似ていることから、自覚症状がないまま進行してしまうケースが少なくありません。
物忘れは、他者からのヒントで思い出せますが、認知症は他者から言われても、忘れたこと自体を思い出せないという特徴があります。
認知症はいくつかの段階に分かれていて、進行の度合いで症状が変化していきます。
現代医学は日々進化していますが、認知症の治療方法はまだ確立されていないため、発症しないよう日常生活で予防に努めなくてはいけません。
生活習慣の中で取り組めるおすすめの予防法が、バランスの取れた食事を取ることです。
一見すると当たり前のことのようにも感じられますが、健康な食事はなにより大切です。
食材の中でも、緑黄色野菜やビタミンCは、活性酸素による脳の老化の予防に期待できると言われています。
脳に良い影響がある食材を積極的に取って、認知症を防ぐようにしましょう。
そして、飲酒や喫煙が日常化している人は注意が必要です。
特にお酒の過剰摂取はアルコール性認知症に繋がることもあるため、適量を心掛けなくてはいけません。
近年では、筋力や体力の衰えなどを理由に外出する頻度が極端に下げる高齢者もいます。
しかし、それはなるべく避けたほうが良い過ごし方です。
身体を動かすことはもちろん、他者とコミュニケーションを取るのも認知症の予防に必要な生活習慣の一つです。
筋力や体力を落とさないためには、1日30分から40分程度の運動を行い、積極的に人と関わることを意識することが重要です。